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Omoide (lie)
00:49
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遠い昔の思い出と 夜を盗んだ悪党の
寂しい虫の歌う歌
少年少女は楽しげに
夜空に向かって歩き出す
嘘から生まれたお月さま
静かに手招きしているよ
黒猫が一つ鳴くたびに
僕らを包む 闇の祝福
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2. |
Quiet Quarrel
02:42
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都会の隅で一人 夢を眺めていよう
素通りしてね 決して邪魔しないでね
本当はね ちょっとだけ寂しくて待ってたよ
追いかけたり 戻ったりしながら
やっぱりね 何となくそんな気がしてたんだよ
消えそうで小さな声 聞こえた気がした
でも 僕より先に時は過ぎる
何もしないで ずっと夢に溺れていよう
地球は回る だけどね 時給は出ない
本当にね 何でかな こんなにも眠いのは
顔出したり 潜ったりしながら
朝が来て昼になり 夕方ほらもう夜だ
誰かの呼んでいる声 聞こえない振りした
でも 僕の隣で涙は出る
秘密をばらしたい 僕は息をしているよ
死んでも構わない ってのは嘘だから 許して
都会の隅で一人 そしてまた一人
夢がぼやけて消える 静かに 静かに
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3. |
Good Bye Fusarium
03:34
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ふざけた僕は 星にはぐれた
手招きをする あの子はだあれ
それは魔法 まんまとかかる
闇にしただる 音色に酔い痴れて
月夜烏は 足を踏み入れた
空は輝く 何も知らずに
地球の陰に隠れてる ボケ老人は嗤ってる
手の中の生き物たちが 次々と逃げ出していく
笑え 黙って笑え 腐生してしまえ すべてお見通し
デジタルな心が捕えた物はお金だけ 良かったね
まとも過ぎる人間の大人は 生き物たちに土下座もせず
恨んでも 悔んでも 仕方ないんでしょ
それならそうと笑顔でさよなら 去る者追わず 深手も負わず
めでたし めでたし これでいいんでしょ
そろそろ朝ぼらけ 魔法にはかからない
隔てられたこの箱には 過去しか残らない
酔いから醒めて 振り出しに戻る
お帰りなさい 私はゴール
はじまり はじまり 終りのはじまり
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4. |
Boys and Girls
01:52
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目をふさいだ瞬間に 夜になる
手をつないだ瞬間に 光になる
少年少女 夜の国へと足を運ぶ
どうしようもなくてさ でも少し楽しい
まやかしを見てる
少年少女 ガードレールの上を歩く
どうしようもなくてさ もう夜は明けない
からくりに嵌まる
手をはなした瞬間に 陰になる
目をひらいた瞬間に 一人になる
少年少女 夜の国へと駈け抜けていく
どうしようもなくてさ 宿題もやらずに
ほしくずに変わる
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5. |
The Moon in the Closet
02:49
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五時のチャイムが鳴る 生き残った三日月
今を生きる 過去は置いてくる
温めの燗の香り 死に損なった嘘つき
思い出して 過去を取りに行く
日が暮れる もう面倒だ 床にぶちまける
障子に穴開けて 覗き込んで見てみれば
お銚子のその真下に 足長蜂が死んでいた
ほうら へたりこむ それはそれは美しく
細く静かに輝き 彼を照らす
昂揚と困惑と あと興奮と それと混乱の
それはそれはそれは
朝のアラームが鳴る 生まれ変わった暁
彼は気付く 忘却の果てに
気が触れる その一歩手前で 押入れにしまう
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6. |
A Breeze Likes a Song
02:51
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簡単に笑う 人が好き
単純なことで 笑いたい
嘘つきな メロディが
救いの手をすぐに 払いのけた
誰の声も 聞こえないよ
愚か過ぎて 恥ずかしいよ
心だけが取り残され 時間を気にするのです
あの子の笑顔が 可愛くて
知らぬ間に 心は口ずさむよ
そよ風の ハーモニーが
救いのない歌に 花を添えた
誰の声も うるさいよ
待ち望んだ ことなのに
心だけが取り残され 耳を塞ぐのです
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7. |
Sing to Pray
03:25
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世界をもっと見ようと メガネを買ったのに
フレームの内側しか 見えてなかったんだ
いつも何だかこうやって ドジ踏むんだよな
だけど何か笑っちゃって 忘れてしまうんだよな
透明な夢を見て 凄い涙が溢れちゃった
こわいよ こわいよ そっか これも祈りだ
歌っているよ 下手っぴだけど
見えないものを 聞こえるようにしたんだよ
驚くのは早過ぎるよ もう少し待っていてね
もう少しだけ
世界をもっと聞こうと イヤホンを外す
だけど歌が歌いたくなって ギターを弾いていた
不透明なテレビを見て 凄い頭に来ちゃったんだ
ずるいよ ずるいよ そっか これが力だ
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8. |
Dear People
03:56
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小さな瞳を丸くして 驚いたあの日から
あなたは一体どれだけ 喜び悲しんだの
手を伸ばしても 決して届かない
そこで僕はふと 振り返りたくなった
僕の手を強く握る あなたの心が好きだよ
星の数だけ笑えば 見えるかな
過去も未来もない世界が
過去に唾を吐いた時も 未来に背を向けた時も
あなたは一体どれだけ 優しく微笑んだの
手を伸ばしても 決して届かない
そこで僕はふと 振り返りたくなった
僕の手を強く握る あなたの心が好きだよ
星の数だけ笑えば 見えるかな
過去も未来もない世界が
僕は今強く生きる あなたの笑顔が好きだよ
星の数だけ笑えば 見えるから
過去も未来もない世界が
また明日必ず会おうね
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9. |
Omoide (darkness)
04:01
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五年前のスピーカー 六年前の歌を聴く
そこにあった思いは 毀れてしまって聞こえない
確かなものなんて どこにもありません
それさえ不確かで 何となく笑うよ
ごめんね 自殺だってするよ
神様だってするし 許してね
電車の音が 聞こえているよ
いつまで経っても ガタンゴトン
デフォルメされた 僕の思いで
五年前のスニーカー 六年かけて履き潰す
それはただそこにあって 消えないから見えてない
確かなものなんて どこにもありません
それさえ不確かで 何となく笑うよ
ごめんね 自殺だってするよ
神様だってするし 許してね
電車の音が 聞こえているよ
いつまで経っても ガタンゴトン
そして 笑いかけた真夜中
そうさ いつだって僕らの前には
それはそれは 深い闇があるだけ
そうさ いつだって見えちゃいないよ
本当は見ようとしていないだけで
それはそれは 深い闇があるだけ
僕は思い出したのさ 思い出す必要はないってこと!
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10. |
Black Cat and Magician
02:15
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夢に隠れていないで 出ておいで
手品師の言う通り
既にカードは 揃っているんだよ
怖がらずに さあ
目の覚めるよな 手品を一つ
君の足許を 良くごらん
黒い影に 光る目玉が二つ
君の心の中を 映すだろう
爪を立てた黒猫が ニャンと鳴くまで
君は逃げないで待てるかな マテリアルワールド
誰かが作った いかさまのカード
誰もが信じた 偽りのシーン
夢で会えなくなってしまったよ
悪しからず とさ
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11. |
The Night Land
03:44
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あるか ないか 星の道すじ
細く光る 君を見つけた
しゃれた鞄 中身はなあに
マッチが一本 擦れないマッチが一本
あれは幻 まほろばの世界
遥か遠い 夢の彼方へ
おやすみ おやすみ 寝顔を見てた
暗がりの中で 薄明かりの中で
明かり 暗がり ふたりは友達
並んで歩く ひたすら歩いたら
夜が 夜が 夜が落ちてきて
心を潜ませて ここから逃げ出して
優しくなくても ありがとう
秘密のゲームが 好きだから
神様と ケンカをした
思い出はもう 見つからない
星のない空に 月を歌えば
君は舞う 僕は見てるだけ
固い地面に 溶け出した夜が
動かないんだ 動かない いや動けない
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